住宅の新常識!2027年導入予定の「GX ZEH」がもたらす未来の住まい
- ecoplazataisho
- 11月15日
- 読了時間: 3分
こんにちは!つくば支店営業の大畠です!
今回は今最もホットな話題についてお届けしたいと思います。
テーマは、今後の住宅の「常識」となる**「GX ZEH」**についてです!
1. 迫り来る「ZEH義務化」と新たな旗印「GX ZEH」
近年、地球温暖化対策としての脱炭素社会の実現は、国家の最重要課題の一つです。この流れの中で、住宅の省エネ化は不可欠な施策として位置づけられています。
遅くとも2030年までには「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準」が新築住宅に義務化される見通しとなっており、高性能な住宅へのシフトは待ったなしの状況です。
このような政策目標の達成を牽引するため、経済産業省は2025年9月に**「GX ZEH」**という新たな定義を公表しました。GX ZEHとは、2027年4月から認証開始が予定されている、現行ZEHよりもさらに高い水準を求める次世代のZEH基準です。
2. GX ZEHの3つの必須要件:何が変わるのか?
GX ZEHの導入は、住宅に求められる性能を大幅に引き上げます。特に戸建住宅において、以下の3点が事実上の必須要件となります。
ポイント①:究極の断熱性能「等級6」が必須に
GX ZEHでは、建物の外皮性能(壁・窓・屋根など)について、現行のZEH基準(等級5程度)を大きく超える**「断熱等性能等級6」**を満たすことが必須となります。これにより、魔法瓶のような高い断熱性で、エネルギーを無駄にしない「究極の省エネ」が実現します。
ポイント②:省エネ削減率が大幅引き上げ(35%以上)
暖房、冷房、換気、給湯、照明などによる一次エネルギー消費量について、基準値から35%以上の削減が求められます(再生可能エネルギーによる創エネ分を除く)。これは、給湯器やエアコンといった設備の高効率化を一段と進めることを意味します。
ポイント③:自家消費拡大に向けた設備が原則必須
最も大きな変更点の一つが、エネルギーマネジメントに関する設備が原則必須となることです。
高度エネルギーマネジメントシステム(HEMS)の導入
蓄電池の設置
再生可能エネルギー(太陽光発電など)の導入
これらの設備を導入することで、単にエネルギー消費量を削減するだけでなく、発電した電気を効率よく貯めて使う**「自家消費」を拡大**し、住戸単位でのエネルギー自給率を向上させることを目指します。
3. コスト高と災害リスクに備える「事前推進」の重要性
GX ZEHは、日本の住宅市場全体が目指すべきゴールを示しています。政府も「住宅の脱炭素化促進事業」として、ZEH化を支援する予算を計上し、普及を後押ししています。
しかし、今後、高性能な住宅建材や太陽光パネルの価格上昇の可能性も指摘されており、先行投資コストが増加する懸念もあります。
こうした状況だからこそ、ビルダーや施主の皆様にとって、**「新ZEH基準の導入に向けた事前推進」**が、今後の太陽光発電(PV)販売拡大や事業戦略のカギとなると言えます。
GX ZEHが必須とする蓄電池の導入は、近年の電気料金高騰への対策となるだけでなく、地震や台風といった自然災害時の「レジリエンス(自立復旧力)」を強化し、非常時でも生活を維持できる安心感を提供します。
未来を見据えた住まいづくりにおいて、「GX ZEH」は避けて通れないテーマです。高性能化と自家消費設備の導入を前向きに進めることが、お客様の安心と快適、そして環境貢献に繋がる最善の選択肢となるでしょう。